平井会計事務所

| 若くして独立、ゼロからのスタート

私が事務所を開業したのは平成20年、33歳のときです。全国に約70,000人いる税理士のうち30代は10.7%しかいません。ベテランが多く平均年齢も59.86歳と高いため「独立するには若すぎる」と言う声もありました。

しかも、実家はごく普通のサラリーマンなので引き継ぐ顧客や資産も一切ありません。独立した時点ではお客様もなく、手許資金はサラリーマンの時代に蓄えた貯金だけ。裸一貫、完全にゼロからのスタートでした。

「ちょっと無謀じゃないか」と言う意見もありましたが、私は「せっかく挑戦するなら若いうちがいいだろう」と前向きに考えていました。そんな私がこの世界に出会ったのは平成11年、24歳のときにさかのぼります。

| 異業界からの挑戦、働きながら勉強

「人の話を聴くのが好き」という単純な理由で心理学科に進学し「趣味を仕事にしたら楽しいだろう」と軽い気持ちでJRAの外郭団体に就職した私は、それまで経営や会計、税金にまったく興味を持っていませんでした。

しかし24歳のある日、一念発起して簿記3級の勉強を開始。簿記2級,1級を経て27歳で税理士試験に初挑戦しました。生活費や開業資金を稼ぐために働きながらの勉強でしたが31歳の5回目でようやく官報合格しました。

全国の税理士のうち半分以上は学位取得や税務署勤務歴で試験免除された方です。官報合格者は44.8%しかいません。私には大変な難関で何度も心が折れそうになりましたが、そのたびにある言葉が私を支えてくれました。

| 私を支えてくれた言葉

「みなさんは自分のために会計の勉強をしていると思っているだろうが、それは違う。いつか他人の役に立てるために勉強しているのだ。だから『会計を通じて人を幸せにする』という使命感を持って学んでほしい。」

専門学校の講義でこの言葉を耳にした瞬間、私の体に電流が走りました。「私みたいに何の取り柄がなくても、勉強しだいで人のお役に立てる人間になれるかもしれない。」そう思うと急に全身に力が湧いてきました。

税理士を目指したのもこの言葉がきっかけでした。開業を決断したときもこの言葉が後押ししてくれました。口にするたびに初心に帰らせてくれる魔法の言葉です。この言葉に出会えたことにとても感謝しています。

| 会計を通じて人を幸せにする

「会計」とは事業の取引記録であり、経営の実態を雄弁に物語ってくれます。 「幸せ」とは将来への不安がなく前向きな気持ちで日々を過ごすことです。

“経営記録を分析して問題を解決し、経営者の不安を解消する”

そんな税理士となるのが私の目標です。

税理士 平井 満広

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